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骨粗しょう症は、日本に約1100万人の患者がいるとされ、圧倒的に女性に多い病気です。
女性で60歳代の3人に1人、 70歳以上では2人に1人が骨粗しょう症といわれています。
原因は閉経後、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が減ると、骨の新陳代謝のバランスが崩れ、骨形成のスピードより骨吸収のスピードが上回って、骨密度が低下します。そして、骨の強度が低下した状態が骨粗しょう症なのです。
更に最近では、若い女性でも、『偏食や極端なダイエット・喫煙や過度の飲酒・運動不足』などから骨粗しょう症になるケースも見られます。
骨粗しょう症が進行すると、骨がスカスカになり、もろくなります。この様な状態になると、わずかな衝撃でも骨折しやすくなります。
西洋医学の治療では、骨吸収を抑制する薬や骨形成を促進する薬を中心に処方します。他にも、食事療法(栄養バランスの良い食事)、運動療法(骨密度を増加させたり筋力を増加させる)を合わせて行います。
東洋医学の治療(鍼治療)では、骨粗しょう症に伴う胸椎、腰椎や各関節の痛みを軽減します。更に内分泌機能高め、ホルモンバランスを整えることにより、骨梁(骨の代謝がおこなわれるところ)の成長を促します。
また、消化器系の機能を高め、カルシウムなどの栄養を
吸収する能力を増強する効果も期待できます。
西洋医学の治療と鍼治療を併用することで、特に背中の痛み等を改善し、運動療法がより効果的に行えるようになります。また胃腸の働きを改善する事により、消化吸収等が促進され食事療法にも良い相乗効果が期待できます。
近年、欧米諸国では、西洋医学と東洋医学との統合の必要性が高まり、多くの医療の現場で西洋医学のみの治療に頼らない統合医療が実践され始めています。
投稿者:tcm-editor
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